ハイヤーの乗務員に向いている人とは

ハイヤーの乗務員に向いている人物像は、ひとことでいえば気遣いができる人でしょう。会社に入ってからの研修でお客様対応は指導されますが、それらはあくまでマニュアル化されたものです。頭で理解してマニュアルを実行することも大事ですが、心からの気遣いで差が出るのは、あらゆる場面においてマニュアル化されていないときにどう心遣いがどうできるかでしょう。ハイヤーの仕事内容は車を運転してお客様を送迎することにはじまりますが、ただお客様を送迎するだけであれば、わざわざハイヤーを依頼する意味はありません。あくまでタクシーではなく、ハイヤーを依頼されているのは何らかの理由があるはずです。

お客様は、海外の人もいれば日本人もいます。大企業の役員から政治家や芸能人からの依頼もありますし、お客様がひとりの場合もあれば複数の場合もあります。さまざまなパターンがありますが、お金を出してサービスを受けたいと予約されているため、客層がよく、だからこそ本物のサービスについても目ざといことはいうまでもありません。常に高級なものや上質のものに囲まれているお客様が多いため、本質を見極める目を持っています。すなわち、ハイヤーの乗務員のサービスもマニュアル化されたものなのか、心からのサービスとして行っているのか分かります。サービスを受ける側は、乗務員の心からのサービスを受けたいと思っている人が大半を占めるはずです。控え目ながら、かゆいところに手が届くようなサービスができればお客様に気に入られ、スポット利用のお客様がお得意様になることもあるでしょう。

ハイヤーを依頼する場合、依頼者側から「女性の乗務員にお願いしたい」「韓国語が堪能な男性乗務員はいませんか」というような希望を出されることがあり、できる限りお客様の希望に添った形で気持ちよく過ごして欲しいと思っています。乗務員のなかには、海外からのお客様と数日観光ハイヤーで行動を共にし、気に入られることもあります。このような場合、日本に来られたときには指名されることも。ここまで気に入られる乗務員に共通していえるのは、気遣いが控え目かつスムーズであり、心からおもてなしをしたい気持ちがあふれている点です。また、会話もほどよくはずみ、あくまでもお客様と乗務員の枠のなかでの盛り上がりがあるでしょう。企業の社用車としてハイヤーが依頼されることがありますが、この場合も大企業の役員クラスから気に入られる乗務員がいます。いずれの場合も自分の立場をわきまえつつ、常にお客様ファーストでサービスができる乗務員であることが共通しています。